帝国大学在学時

明治24年~明治27年/1891-1894

「当時の選科生というものは惨じめなものであった。私は何だか人生の落伍者となったように感じた。」
(該当資料:帝大で授業を受けた受講ノートなど)

明治24年(1891)21歳 帝国大学文科大学哲学科選科に入学。本科には藤岡作太郎が入学。
哲学概論、哲学史、史学、漢文、英語、国文、理学、ドイツ語、ラテン語を受講する。
ドイツ語授業で夏目金之助(漱石)らとゲーテの『ヘルマンとドロテーア』を読む。
明治25年(1892)22歳 哲学史、論理学、知識論、社会学、生理学、心理学、倫理学、ドイツ語、ラテン語、史学、比較宗教及東洋哲学を受講する。
鈴木貞太郎(大拙)と山本良吉が帝大選科に入学。
明治26年(1893)23歳 美学美術史、教育学、倫理学、心理学、比較宗教及東洋哲学、印度哲学、精神病論、哲学演習、ドイツ語を受講する。
明治27年(1894)24歳 帝国大学文科大学哲学科選科を修了。金沢に戻る。